ごあいさつ

　美しい花、青い空、そして素晴らしい音楽。みんな私たちを感動させてくれます。三無主義（無気力、無責任、無感動）が言われなくなって久しくなりましたが、果たして現状はどうなっているのでしょうか。

　感動できるということは、どれだけ人間をやさしくし、人生を豊かにできるかわかりません。

　しかし、この機械だらけで、しかも自分さえよければという世の中で、子どもたちに豊かな感性がもてるでしょうか。私たち大人が、意識して育んであげる必要があります。

　幼いころに見たもの、聴いたことは潜在意識のなかに残り、それがやがてものの考え方を左右すると言われています。かけがえのない子どもたちに、音楽の素晴らしさを伝えたいと思っています。

　音楽をする（Musicking）というのはただ楽器が上手に弾ければいいのではありません。楽譜から作曲家の心を読み取って、人に伝えられなければ本当に音楽することにはならないと考えます。子どもたちが納得して音楽と（ひいては自分と）向き合えるように指導していきます。